ブリッジミュートが古いと感じる理由について

こんにちは。作編曲家のサカモトです。

 

 

エレキギターを弾く奏法の一つに

ブリッジミュートというものがあります。

 

 

ロックやメタルで多用される奏法で

パワーコードを押さえて、ズンズン刻むやつです。

この曲のAメロとかで使われてます。

 

 

この前友人に最近作った新曲を聴かせたところ

「サカモトの曲ってブリッジミュート多用するから

ちょっと古臭く感じるんだよね」と言われました…。

 

 

僕としてはほぼ無意識で使っていたので

ちょっとびっくりしてしまいました。

ああ、今の若い人ってそう思うんだ…みたいな(僕も若いですがw)

 

 

僕がブリッジミュートと出会ったのは

エレキギターを始めた中学生のとき。

 

 

父の影響で80年代のメタルやハードロックを

ひたすら聴き漁り、コピーしていました。

 

 

アイアンメイデンやメタリカなどの大御所から

アースシェイカーやラウドネスと言ったジャパメタ勢まで

広く浅くコピーしました。

 

 

おかげで、父と同世代の方と話が弾みます(笑)

20代でジャパンメタル知ってる人少ないんじゃないかな?

 

 

まぁそれはともかく、

その頃はギターもまだまだ初心者で

中々上手く弾くことができませんでした。

 

 

しかしブリッジミュートはコードを押さえてミュートして

弾けばいいので、とても楽な上にアンプから出てくる

ズンズンした音がカッコいい!と僕は夢中になって弾いていました。

 

 

そんな経緯があり、作曲するようになった今でも

ロックな曲には結構(というかほぼ全て)多用してしまうのです。

 

 

しかし、同世代に聴かせるとそれは古く感じるらしく

曲を売っていく身としてはこれは改善の余地があるなぁと

思うわけです。

 

 

というわけで、最近のサウンドを研究してみました。

最近人気急上昇中のバンド「岸田教団&The 明星ロケッツ」の

「GATEⅡ~世界を超えて~」を聴いてみました。

 

 

これだけロックな曲なんだから

ブリッジミュートは当然使われているだろうと思っていましたが

全然使われてませんね!!

 

 

使われていないというよりは、使われているのですが

刻むパターンを色々と変えて

聴き手を飽きさせない工夫が見て取れました!

 

 

例えば僕のこの間投稿した「Jealousy Girl」では

基本的なバッキングパターンが全体を通して同じです。

 

 

確かにこれだと聴き手は途中で飽きてしまいますし、

バッキングパターンも王道の刻むパターンなので

古臭いと感じるのかもしれません

 

 

結構今の曲って曲の展開とかフレーズにしても

聴き手を飽きさせない工夫が細部に渡って施してあるんだなと

強く感じました。

 

 

僕もストレスにならない程度に意識してみようと思います。

 

 

あとは聴いていて気が付いたのは「音作り」ですね。

 

 

岸田教団の方は低域があまり出てこないライトな感じの音に対し、

僕のギターの音はブリッジミュートの特徴でもあるズンズンとした

低音がよく強調されています。

 

 

これも古く聴こえる原因の一つなのかなと思いました。

特に最近はメタルというジャンル自体が流行ではないので

メタルっぽいアプローチは古いと感じてしまうのかもしれません

 

 

テンポの早いロックの場合は軽めの音作りをした方が

良いのかもしれません。

その分重くならずに済みますし。

 

 

まとめると

・ブリッジミュートは生き残っているが、

聴き手を飽きさせないようにパターンの工夫が必要

 

・低音が出る音作りだと古臭さを感じてしまうので

軽い音作りで攻めた方が今っぽいかも

 

という話でした。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回奏法は変わらなくても色々と工夫して

楽曲に取り入れているんだなということが分かりました。

 

 

僕も色々と思考錯誤しながら曲を作っていきたいと思います。

 

 

それでは!

 

 

このブログでは常時、質問や書いてほしい内容の記事、

自分の曲を添削して!などバラエティに富んだ

アクションを募集してます。

 

 

お気軽に下記のアドレスに連絡ください。

よろしくです。

メール:onpulabo@gmail.com

4 thoughts on “ブリッジミュートが古いと感じる理由について

  1. メタルっぽいアプローチはまたヒップホップ(特にUSトラップ系、例Lil Peep)でまた使われてますが、ジャパメタやらスラッシュメタル、パンクなんかのパームミュートの使い方は昔からありますからね。

    基本的にここ10年は新しいジャンルを中心にクリーントーンが中心な曲が多いですね。そしてあまりギターに頼らないという。全体の一部としてのギター、という弾き方が売れてると思います。

    1. コメントありがとうございます!
      そうですね!やはり今の時代的にギターサウンドの流行りもクリーンからクランチが中心になってきていると思うので、メタル的なアプローチが流行らないのも不思議ではないのかもしれません。
      今のギターサウンドは曲調的にもアルペジオかカッティングが主流になってきているので、ギターが前面に出てくるというアプローチは少ないかもしれませんね。
      個人的にはメタルとかも好きなので、ズンズンと刻んでほしいと思ってますが(笑)

  2. 同じようなこと考えてて、この記事見つけました。
    最近よくVan Halenを聞き直してるんですが、初期を除くとそこまでローを出さずにハイ寄り、しかも歪みもそこまで深くないのと、実はあんまりパワーコード多用してないので、アレンジとしては古臭く感じないような気がするのは、聞き慣れてるからなんでしょうかね?
    バランスというアルバムはとくにそう感じます。

    それにしてもofficial髭男ismなんかは今っぽくて流行ってますけど、ギターいるのにギターの音ほとんど聞こえませんよね。
    ギターのメンバーはつまらなくないんでしょうかね。

    1. Van Halenはブリッジミュートを使うときは使いますが、基本的にフレーズとしてのおかずやコード展開も多いので8部でずっとブリッジミュートを刻むスラッシュメタル的な音楽と比べると飽きがこないのかなと思います。結構テンション入れたアルペジオとかも多用しますよね。

      そうですね~official髭男ismのギターの方がどう思っているかは分かりませんが、彼らはビジネスとして音楽をやっていますからそこは割り切ってやっていると思います。
      メインのバンドで稼ぎつつ、個人的にやりたいことをやっているんじゃないでしょうか。

      まぁあくまで想像なので本当のところはわかりませんが……(笑)

sironekoroom56 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。